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合わない言葉

別に悪い意味じゃないけど、自分には合わないという言葉の話。


・愛情を注ぐ
これ、昔っからダメでした。なんででしょうね。特に「ママの愛情たっぷり」とか今でも吐き気がするほどダメです。
蜂蜜のようなねっとりしたものを頭からだらーーーーっとかけられて息ができないような、そんな気分になるのです。
なんでだろう。
「注ぐ」という表現を使っていることで「愛情は一方通行である」ことを端的に示しているという点で実は皮肉であり、逆にいい表現なんじゃないかとは思うのですが。
これは私がいささか過保護な家庭で育ったせいかもしれません。大人になった今では親のことを冷静に分析する余裕も出てきまして、付き合い方も選べるわけですが当時はどうしていいのかわからずただ逃げたくて仕方がありませんでした。
そういうことを思い出させるからなのかなあ。とにかく苦手。


・「出来ることがあったら言ってください」
前につらいことがあった時に割と色々な人に言われた台詞。
ありがたいなーと思った反面、ふっと悟ったというか…。
「じゃあ君に何ができるのか教えてくれよ」と思いました。俺は君が出来ることを正確に把握して、その上でやって欲しいことを探してお願いするの?上司かよ!俺今そんな余裕ないんだけど。あとこの落ち込んでいる時に「じゃあこれやって」って頼んで「それは出来ない」って断られる二重のショックを背負いたくないんだけど。
ああそうか、これは「私にものを頼むのはこのくらい面倒なのでむしろ頼まないでください」って意味か。とすごくひねくれたことを思ってしまいました。
しかし人を思いやる場面ではかなりよく使われる台詞なんですよね。いい意味なんですよね。
だからまあ無碍にもできず。
じゃあ人からそう言われたら流すとしても私だったらどう言うべきなのか、どうしたらいいのかなって考えていた時に「ハチミツとクローバー」を読み返したらこんなやりとりがありました。
登場人物の女の子にとてもつらいことがあって、その友達がどうしたらいいのかと悩んで第三者に相談している場面です。


「私になんかに…彼女に何かしてあげられることなんてあるんでしょうか!?(中略)ありきたりなコトバなんだけど ほんとうに 世界が違うんだ…って」

「みんな多分そう思ってるよ。 ーで 全員で彼女を遠巻きにするんだ。『私には何もしてあげられそうにないから』って。 ーで まんまと彼女はひとりぼっちってわけだ。(中略)

君は残りなさい。残んなきゃダメだ」


あーーー…これだ。こういうことか。残んなきゃダメだ。
以来私はそういう場面に陥ったら(つらいことがあった時に限らず、助けが必要そうな時とか色々ね)、ともかく相手に選択肢を出すことにしました。
「私、これとこれとこれが出来るよ。これも多分できる。して欲しいこと、どれ?」みたいな。少なくとも何もないところから考えさせるよりは、助けが必要な相手の力になれそうな気がしたんです。
何も出来ない人間なんているもんか。「今行って手握れるよ。握りに行く!」でいいんじゃないのか。
これは私の独自の考えであって、「そういうの鬱陶しい」という人もいるでしょうし、正解は他にもあるのではないかとも思うので考えることはやめたくないと思うのですが、今のところは「出来ることがあったら言ってください」だけは言うもんかと思って頑張っておる次第です。
でもこの思考にたどり着いた前提はまずつらいことがあったっていうことで、つらい経験もしておくものだなと思っております(終わったことだから言えるわけだけど)。頭のいい人は経験せずに想像とかでなんとかできるんだろうな。いいなー。


…他にも合わない言葉はあった気がするんですが、読む人あんまり楽しくなさそう、と思ってここまで。
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かんざき * 日常アレコレ * 23:04 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

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