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能狂言デビュー

以前小林賢太郎「ポツネン」に行った時にチラシが入っていました。
国立能楽堂企画公演「働く貴方に贈る 夜7時からの、能・狂言」
歌舞伎は数年前春蝶姉様に連れて行っていただいたけど、能と狂言はちゃんと見たことないなあ…。「花よりも花の如く」は読んでるけど。
いい機会だし、思ったよりずっと値段も安いし、行ってみようかな。と心を動かされて行ってみました。
以下、まっっっったくの素人が好き勝手書いているのですいません。斬新だとでも思っていただければ幸いです(予防線)。

・国立能楽堂
千駄ヶ谷の駅からちょっと歩いたところ、そして「え、ほんとにここにあるの?」というくらい(私にとっては)唐突な場所にありました。最初裏口から入るところだった…。
中はロビーがあって、小さな売店もありました。ホールは割とこぢんまりしていて、客席は全部で700弱かな?そのくらい。目の前に小さな画面があって字幕が出ます。便利!

・実演解説 能に見る道具の違い
最初に観世喜正さんという方が狂言と能について解説をしてくれました。
狂言について「こっけいなシーンもありまして、そこは笑っていただいて結構なんですけれども、その奥にある人間のおかしみというか、深みを感じていただけるとより楽しめるのではないかと…」というようなことを仰っていて余計なお世話だと思いました(失礼)。
能についてはこの後やる「巴」について薙刀の使い方とか、「能はすり足で歩かなければならない」とか教えてくださって興味深いところも多かったのですが、「最後のシーンでこうなります」とかネタバレオンパレードでそこはちょっと…。いや、常識なのはわかるんですが!「扇を小袖に見立てるんですよ。どういうシーンなのかは見てのお楽しみ」とかそういうね、本編に楽しみを持たせる語り方の方が私は好きですのよ!
…色々生意気を書きましたがこういう話は聞きたくてもなかなか聞けないので、嬉しかったんですよ。ありがとうございます。

・狂言 文山立(ふみやまだち)
山賊が二人で掛け合う狂言でした。
セリフも割と分かりやすかったです。狂言ってちゃんと読んだのは「附子」だけですが、それもやっておくものだねえと感心しました。「みども」とか知ってる単語はそれだけでなんか嬉しいし。
あと年単位で久しぶりに「水茎」という言葉を聞きました。そうであった…あったなそんなの…。
山賊がふとしたことから喧嘩になってしまい、取っ組み合いになっても「ここは後ろが茨の藪で危ないから戻ろう」とか「こっちは後ろが崖で危ないから戻ろう」とか「見物人がいないところで二人で果たしあっても仕方なくね?」みたいなことになったり、大変面白い掛け合いでした。違うのも見てみたい。

・能  巴(ともえ)
平家物語にも出てきた「巴御前」。で、幽霊になった巴御前が旅の法師に弔いをお願いする話(あれ、筋を書いてしまうと単純だ…)です。
最初は普通の女性の姿なのですが、後半は回想が入るので甲冑姿に見立てて男物の服(なのか?)で出てきました。後半の着物が美しくて、薙刀も勇ましくて素晴らしかったのです!
最初太鼓を叩く人2人と笛の人が1人、あとそれの手伝いをする人たちが正面に出てきて、その後右側にわらわらと歌う人たちが出てきました。
のちの会話。

私「最初に解説してくれた観世さんが横の合唱団の中にいてさあ、『あ、いるいる!』って思ったね!(得意げ)」
夫「『地謡』(じうたい)な!あとあの人あれしかやらないわけじゃないからね!」

…自分だって「花よりも…」の知識のくせに…。ちぇ…。なんか「花よりも…」は何回読んでも内容共々よく覚えられないんですよ。成田美名子の漫画についてはいつか語ろうと思って語ってないけどまあいいやそれは。
閑話休題。
いわゆる「面」(おもて)をつけたのが巴御前だけでそれはちょっと寂しかったのですが、まあそれでも雰囲気はよくわかりました。
大道具もないし人数も少ないので、想像で補う芸術なんだなあという感じでした。それを言ったら面も表情が変わらないので、自分の感情が投影されますものね。
同じ面なのに、軍勢と戦っているときと、義仲に向かうときはやっぱり表情が違うように見えて、不思議な世界でした(ついでに義仲も人としては出てこず、巴のパントマイムと地謡から存在を想像するしかない)。
あと平家物語と能では微妙に巴や義仲の設定が違うところもあって、それも興味深かったです。

総じて良い経験をしました。
また見られたら見てみたいものです。
…っていうような感想をアンケートに書いてこようと思ったのですが、アンケート用紙が配られなくて残念。ちぇっ。
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