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「おひさま」日記(50)(終)

さて。
半年近くにわたってお送りしました「おひさま」日記も今回で50回。そして最終回です。
いままでのはこちら

ええと。
では、月並みですが「私が選ぶおひさま名場面」でも挙げてみましょうか。

・陽子母の死
このレポを書き始める前ですね。
もう母が長くないと分かっていて、学校行事の登山に行くかどうしようか迷っていた陽子に「行って、太陽をすぐ近くで見ておいで。太陽の、陽子さん」と言った母。
山頂から見た夜明け。それと同じ太陽を見ながら母は父の腕の中で、春樹と茂樹にも看取られて笑顔で逝きました。
太陽に向かって「お母さん!」と叫んだ陽子の目には涙が伝っていて、母の命が消えたのだということが何故か分かったのでした。
原田知世の笑顔が、本当に忘れられません。美しい母でした…。


・茂樹の言葉
女学校時代、陽子が真知子の家で倒れ、「お母様がいらっしゃらない子はこれだから」とか真知子母に嫌味をかまされて、リヤカーで迎えに来てくれた茂樹兄さんと一緒に帰ったとき。
陽子「…。茂樹兄ちゃんは、お母さんがいればよかったと思ったことはない?」
茂樹「何か言われたのか?…人は、どう思うか知らないけどさ。陽子、お前はものすごく、頑張ってるよ。ものすごく。胸張れよ。そりゃお母さんには生きてて欲しかったけど、俺はさ、うちは母親がいなくて不自由だとか思ったこと一度もないよ。だから胸張れよ陽子。お前を嫁にもらう男は、世界一幸せ者だと、俺は思うよ」
(レポだと正確に引用しなかったので、書き直してみました)
素敵な励まし方だなあって思いました。
このときの茂樹兄さんの白いシャツの背中も大変に素敵でした!


・陽子祖母
私、おひさまに出てくる女性ではこの人が一番好きですね。
服も素敵だし、凛としていてかっこいい。ツンデレもここまで通せば立派でしょう!
祖母「いつかあなたが、誰も助けてくれる人がいなくてどうしても困ったら、わたくしを頼りなさい。必ず助けてあげます。
そういう人が存在するということは、きっとあなたの強さになるでしょう。
但し、一度だけです」
とか、何で陽子は私を助けてくれたんだろう、と考える育子に「大好きだからじゃないですか」とかきっぱり言ったり。
お祖母様が出てくるところって割とどこも名場面だなあ。
それに付随して、茂樹兄さんを養子に取られまいと頑張る少年時代の春樹兄さんも大変に素敵でした。


・戦争からの帰還
「自分が死ねばよかった」と打ちひしがれて帰って来た茂樹兄さんに父が「死ぬべき人間なんていない!」と言うところとか、我らが小悪魔が「ただいま、陽子」と帰って来るところとか。
茂樹兄さんと和成さんが二人きりで戦争の傷を癒し合う(っていうといかがわしいな…)ところとか!

・小悪魔、完璧(記事はこちら
陽子が先生を辞めるか続けるかで悩んでいたときの小悪魔。
名場面というかなんというか、「完璧」でしたね。
レポを書いていて一番楽しかったのがこの回です。
あとは最終回のスーツですねーーー!!!
ったくこの人はほんとうにもう、ねーーーーー!!


他にも色々あるのですが、書いていると異様に長くなってしまうので、このへんにしておきましょうか。
私の選ぶ名場面って前半に偏ってますなあ。
意外にも「名場面」ってすると私があれだけ肩入れしていた小悪魔が(思ったよりも)少ない。平均的に名場面だからかな。
余談ですが和成さんを「小悪魔」と称していた感想サイトってうち以外に見てないんですけど(そんなに数見てないけど)、みんなそう思いますよねー!?思ってるけど書かなかっただけですよねーーー???
そして一番の名場面。


・春樹と茂樹の別れ
細かいことはこちら
春樹兄さんの白衣、茂樹兄さんが軍服という衣装もよかったし、舞台も綺麗だったし、とても悲しくて儚い、でも素敵な回でした。二人ともイケメンだしね!(重要)
今見直すと自分こそ死んでしまう春樹兄さんが「シゲ…死ぬな…!」と泣いているところとか、ぐっとくるものがあります。
実はこの回、初めて見た時我が家に友人が泊まりに来てまして、多分お互いに「泣いていいのか?泣いちゃっていいのか?」と我慢しながら見ていたのが印象に残っています。


これを書くにあたって今までのレポを読み返したんですが、ほんとに…このレポを読んでこのドラマが「母から娘に伝えていく家族の物語」だと分かって下さった方はいらっしゃるのかとやや心配であります。
でも、ま、あらすじをそのまま書いていってもつまらないしさ!
思いっきり偏った見方というのもそれはそれでよかったんじゃないかと。あと、毎日書かなかったというのも続けられたコツですね。毎日なんて書いてられんよ…。
居直って好きなように書いていたら、意外と「ドラマは見てなかったけどレポは面白く読んでます」という感想をたくさんいただきまして、書き手冥利に尽きました。
勿論、ドラマを見てらっしゃる方からも感想いただけたり、松本から安曇野までの距離を教えていただいたり、すごーく嬉しかったです!
正直途中で「もう辞めちゃおっかなー……書かなくてもいいよなー…」とか投げ出しそうになったこともありますが、読者様に支えていただいて、最後まで書き通すことができました。
半年間という長丁場書き続けられたのは、皆様のおかげです。
あー、もう、本当に本当に、ありがとうございました!
そして「おひさま」を作ってくださったNHKスタッフの方、脚本の岡田惠和さん、キャストの皆様、ありがとうございました!

このブログ自体はまだまだ続ける予定なので、気が向いたらまた皆様遊びに来てくださると嬉しいです。
では、最後は「Well ladies, enjoy your lives」(女性たちよ、良き人生を)…で終わらせようと思ったのですがそれはやめて(エエエ)、春樹兄さんが好きだった「心に太陽を持て」をお送りしましょう。

心に太陽を持て
嵐が吹こうと
吹雪が来ようと
天には黒雲 地には争いが絶えなかろうと
いつも心に太陽を持て
唇に歌をもて
軽くほがらかに
自分のつとめ、
自分の暮らしに
よしや苦労が絶えなかろうと
いつも唇に歌を持て
苦しんでいる人、
悩んでいる人にはこう励ましてやろう
勇気を失うな
唇に歌を持て
心に太陽を持て
(ツェーザル・フライシュレン)

半年間、本当にありがとうございました!
皆様の心に、いつも太陽がありますように。

2011.10.2 神崎瑠珠 拝
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かんざき * おひさま * 21:48 * comments(3) * trackbacks(0) * - -

コメント

かんざきさん、初めまして。
半年間のおひさま日記ありがとうございました。

かんざきさんの偏った(失礼)視点が大好きで、毎回楽しみにしていました。文章もとても読みやすかった。

うちは妻も僕も小悪魔より茂樹兄さん好き。こんな息子がいたら可愛くてしょうがないだろうなあという、完全な親目線ではありますが。
なので毎回かんざきさんが茂樹をどのようにフォローしてくれるのか楽しみでしょうがなかったし有り難かった。妻とふたりで爆笑した回もありました。

おひさま、終わってしまいましたね。
でも、かんざきさんはPerfumeと競馬がお好きなようなので(僕もそうなんです)、また遊びに来たいと思います。

これからも楽しいレポ待っています。
Comment by Joel @ 2011/10/04 9:52 PM
>Joelさん
はじめまして!

うわーーーーー…。
なんか頭がくらっくらくるほど嬉しいです。
書いててよかったぁぁぁぁ!ありがとうございます!
書き手として最高の気分。
ううう。感無量です。

茂樹兄さんよかったですよね。イケメンだったし(重要)、根性もあったし、優しくて強い「いい男」だったと思います。きっと春樹兄さんの意志を継いで、良い貧乏医者になったことでしょう!(フォロー?)
奥様と二人で楽しんでくださったなんて、本当に嬉しいです。美しい奥様に違いありませんねそうですね!
勿論Joelさんも小悪魔のように良い旦那様なんでしょうね★(たぶん)

はい、Perfumeも競馬も好きです。なんでバレたのかしら…おかしいわ…。
このままなんだかぐだーっと続けていきますので、ちょっとでも日々の楽しみにしていただけると嬉しいです。
素敵な奥様にもよろしくお伝えくださいませm(_ _)m
Comment by かんざき @ 2011/10/04 11:14 PM
…今、誤字に気づきました。
×意志
○遺志

…ごめんなさい春樹兄さん…(涙)。
Comment by かんざき @ 2011/10/06 11:07 PM
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