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妄想補完計画(5)

「マクロスライヴ間に合うのか!?」と懸念されていた右足は、整形外科の名医の手によって劇的な復活を遂げております。
すごい、すばらしい!
よかった、ほんとよかったー…。

ピキパケと折れ折れな心は、折れたなりに復興しようと思っている最中なので、まあとりあえず気分でも盛り上げてみましょうかね、ってことで表タイトル。
いっきまーす!!


クリスマスイブ当日の、昼休み…もそろそろ終わろうという頃。
昨日まで明彦先輩からは何も言われなかった。
もう絶望的だ。
でも、寮に帰ったら居るはずだから…。
…居るのかな。寮に居るくらいだったら誘ってくれてもいいのにな。
それとも…。
こんなことなら私から誘っておけばよかった。
憂鬱になりかけた瑠珠の、携帯が震えた。

…?
メールが届いている…

明彦先輩からだ!

真田からのメール「今夜、空いているか?放課後になったら迎えに行く」

遅い上に何様だコイツは!
空いてるかって訊いておきながら迎えにいくって。
なんなの!もっと早く言いなさいっつの。カップルなんだから!
んもー!(満面の笑顔で)


誘いを受けようか…

迷ってる場合かっつの!

瑠珠はゆっくり、打ち間違わないように携帯のボタンを押した。

「空いてます。でも、待ち合わせ場所は実習室前でいいですか?」

返事が来る前に午後の授業が始まってしまった。
ともかく、真田と過ごす約束をした。

放課後。
メールの返事は来ていない。実習室の前に行こうかと思った時、真田がやって来た…

「い…行くか」

真田の出現に、教室内、特に女子生徒がざわめいている…
刺すような視線の中を、真田について出て行った…

こんなことになると思ったから実習室前って言ったのに。んもう…。
瑠珠はこっそり溜息をついた。

漫画的にモテますなあ、明彦先輩。
んもう、皆に見せつけるようなことしちゃって。きゃ☆



真田とポロニアンモールにやって来た。
いつも来るショッピングアーケードだったが、イルミネーションが綺麗に飾られていて、クリスマスソングがにぎやかに奏でられている。
「へえ、すごいな。ポロニアンモールもこうして見ると立派なもんじゃないか」
「そうですね
。…でも1ヶ月も前からイルミネーション自体はやってましたよ?気づかなかったんですか?」
「あんまり通らないからな」
「明彦先輩は、興味のあるものしか見えないんでしょう?今日が何の日かって、ちゃんと知ってました?」
「なっ…そういうわけでは…!今日だって、ちゃんと知ってた!」
瑠珠はどうだか、と笑った。
「でも今日はあちこちお店の前も飾ってるし、いつもより綺麗ですね」
「今日は特別、だな」
真田は少し照れているようだ…
「ああ、ほら、あっちも豪勢だぞ。見に行こう」
二人でイルミネーションを見て回った。


照れてる明彦先輩!!!!可愛いわ!ごはんいけるわ!いや、でもまだ溺れませんよ?
で、明彦先輩、どこいくの?


イルミネーションの海を少し過ぎたところに、人気のないベンチがあった。
「あちこち連れ回してしまったな…そこ、座るか。
並んでベンチに座る。
なぜか数回深呼吸した明彦が、意を決して言った。
「お、お前に…プレゼントがあるんだ」

プレゼント!!!!
き、き、き、きましたーー!!!


明彦が渡したのは赤い包みだった。
「開けてもいいんですか?」
「…ああ」
手が震えて上手く開けられない。
可憐なオルゴールを受け取った。
両手の平に納まるくらいの、可愛いオルゴール。
「こ、こういうのは選んだことが無くて…その…な、何でもない」

オルゴォォォォル!
これはまた女子心をくすぐるアイテム。
さらにこれ、戦闘中に使用出来てSP(ドラクエでいうMP)が少し回復するという優れもの!
いやーーん、もうーー!
しかも「選んだことがない」ってうへへへへ(台無し)。


私からも、プレゼントをあげようか…
「…明彦先輩。私からのも、受け取ってくれますか?」
「えっ?」
瑠珠は鞄の中から包みを取り出した。
どうにか間に合った、プレゼント。
考えに考えた結果だ。どうしても明彦先輩を暖めてあげるものをあげたかった。
このために放課後は他の部活を全部蹴って家庭科室に入り浸り、同好会仲間のベベのアドバイスも受けながら頑張って作った、手編みのマフラー。
「用意してくれてたのか…。これ…俺にか?
「他に誰にあげるっていうんですか」
「ちょっと…可愛いすぎるだろ。ハハ、まあでも、お前が作ったんだからありがたくもらっておくよ。…こういうのも意外に悪くないしな」
どうやら、真田にとても喜ばれたようだ。


プレイヤーとしては、ここの明彦先輩の台詞はちょっと納得出来ないんですよね!(ヲタクっぽい発言)
プレゼントがウサギのぬいぐるみだったときと台詞が被ってるからしょーがないとも思うんですが、でも明彦先輩はこんな風に女子の心を折る人じゃないわよ!
「ほんとに…俺にか!?あ、…ありがとう…」くらいは言ってくれる人よ!?詰めが甘いぞアトラス様ーーー!!!!そんなだから買収さ(自粛)
でも喜んでもらえたならいいのですよ。そして問題はここからですよ!


明彦はぽつりと言った。
「クリスマス…なんて、今まではどうだってよかった。…むしろ、辛いことが多かった。街はにぎわっても、俺に『サンタさん』は来ないからな…。
「明彦先輩…」
イルミネーションに気づかなかったのは、今まで見ないようにしていたからだろうか。
孤児院で過ごすクリスマスが必ずしも悪いものと決まったわけではない。
だが、経営の苦しい孤児院で育った明彦にとっては良くなかったようだ。
私だって、それほど楽しいクリスマスを過ごして来たとは思わないけど。だから今年は楽しくなればいいと思っていたけど。でもそれにはどうしたらいいんだろう。
「美紀には、来てたよ。俺とシンジと二人で…小遣い出し合っておもちゃとか買って…サンタさんごっこをしてた。シンジまで小遣い出す必要はなかったんだが、アイツはどうしてもって…正直助かったけど、でもプレゼントを開けた美紀に『このおもちゃじゃない!』って泣かれた時は、まいったな」
「そうだったんですか。いいな、美紀ちゃん。サンタさん来てくれたんだ」
「うん。俺には…今年、初めて来た。…ありがとな。これ、大事にするから」
明彦が笑う。
しばしの間、二人の甘い時間が流れた。


明彦先輩が喜ぶなら、ミニスカサンタでもやってあげたい(割と真剣)。


しばらくとりとめもない話をしていると、時間が経った。
夜。
「もう遅い時間だな…。…。お前に渡したプレゼント…フタが開いて、中に物を入れられるんだ。アクセサリーを入れるんだと、店の人が言ってた…。…。毎年、そこに入りそうな物を…贈るから。


!!!!!!!!!!!!
このひと。
ほんとまったく、このひと!!!!
乙女心をわしづかんで離しませんですよ、うがーーーーーー!!!!!!
勿論プレイヤーは風呂に溺れておりますがなにか!?!?
余談ですが、こちらの四コマに大変笑わせていただきました。上手い!そして続きもありました。こちら。この方のP3P漫画面白すぎです。大好き!!


「…そ、そんな顔するな。…」

ズバリ言われてしまいました。
だって!だって!ああん!!!(ごろんじたんばたん☆)


「もっと寄ってもいい?」

前回から大胆すぎる瑠珠。エエエ。

「なんだ、寒いのか?…。
明彦にぎゅっとくっつくと、彼は頭を抱き寄せてくれた。
「耳、冷たいな…」
「くすぐったい」
瑠珠はちょっと笑う。
明彦は答えずにしばらく瑠珠の頭を撫でてから、言った。

「…。
俺の部屋…来るか?」


その時、瑠珠の中で繋がった。

「明彦先輩」

急に立ち上がったので、明彦を驚かせてしまったようだ。

「どうした、急に」
「クリスマス、やりましょう」
「え…?」
「今までの分、二人で取り返しましょ」
「…え…?何、やればいいんだ?」
「よく分かりませんけど、どっかでチキン買っていきましょう。それから、ケーキ。それで、明彦先輩の部屋で、二人で食べましょう。先輩が買って来てくれた紅茶をいれて。そしたらきっと楽しいクリスマスになって、それで」

言いながら何故か瑠珠は泣いてしまった。
今まで互いに過ごしてきたどこか淋しいクリスマスが、これで全部チャラになるわけではないのかもしれない。
でも、これでチャラになるのかもしれない。
もしかしたらおつりがくるのかも。
そして来年も、それからずっと先も、明彦先輩とそうやって過ごせたら。
明彦は瑠珠の言いたいことが正確にわかったようだった。
立ち上がってぎゅっと抱きしめてくれた。

「そうだな。そうしよう、瑠珠。
メリー・クリスマス」

…真田と遅くまで一緒に過ごした。



「メリー・クリスマス」だけヴォイス入りってずっっっっっっるいと思う!!!!思うの!!!!!!!!最後の最後でしてやられたよもーちくしょーーーー!!!!!風呂で頭が痛くなったよ!(実話)


はいっ、そんなわけでして!
妄想補完計画、これで見事完結でございます!
EDバージョンもなくはないんですが、状況説明があまりにめんどいのでね!(居直った)
皆様のお楽しみになれてたら嬉しいです。「ふふ、神崎さんったら相変わらずバカね」みたいなのでもなんでも♪
おつきあい下さり、ありがとうございましたー。
皆様がよいクリスマスを過ごされますように♪

かんざき * GAME * 23:04 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

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