<< 風の女王 | main | 風のオベリスク >>

Beautiful Sunday

良いことしかない日もあるんだってことを知ることができて、本当によかった。
今日はそんな日でした。

本日はジャパンカップ。
行こうかどうしようか、かなりギリギリまで迷っていました。
指定席は当然の如く外れたし。
ウオッカが参戦を表明したことで、相当混むだろうし。
ロジユニヴァースは回避だし。
ついでに前々日に本気で怒ったことがありまして、気力が萎えたし。
行こうと思ったきっかけがなんだったかは忘れましたが、とにかく土曜の18時くらいの時点で参戦を決めました。


目当てはジャパンカップただ一つだったので、府中に着いたのは午後2時くらい…だったのかな。
うちからだと時間がかかるのですが、府中本町から行きました。競馬場に着くまでにスティルとデジタルのパネルがあるから。会いたかったのです。
今年のダービーよりはるかに人が多くて唖然としました。
こ、これは早いとこ馬券だけは買わねば。
マークカードを探してうろうろしていたらたまたまインフォメーションを通りがかり、有馬記念のファン投票ハガキを手に取った時。


誰だか知らないおじさん「レープロ(レーシング・プログラムの略)ちょうだい」
インフォメーションのお姉さん「はい、どうぞ」


マジか!!

慌てて「えっ、レープロまだあるんですか!?」と聞いたところ、お姉さんは笑顔で差し出してくれました。
あきらめてたのに…!ありがとう、さすが東京競馬場は違うぜ!えらいぜ!
てなわけでレープロゲット。やったー!


一応パドックの方にも行きましたが、「…いやいやこれは無理」という有り様でした。菊花賞の比じゃないくらいの人だかり。何故かコスモバルクの横断幕がやたら多かったです。
さっさと諦めて馬券を買います。
この時買った馬券としては、


ウオッカの応援馬券…200円(応援馬券は単勝+複勝なので実際はそれぞれ100円ずつ)
レッドディザイアの応援馬券…200円
スクリーンヒーローの応援馬券…200円
以上が私の買い目。
あとはかてんらいくんに頼まれてたのが以下の通り。


ウオッカ単勝…100円
枠連3-5…800円
3連単1-17-12…100円


…一体何がしたいのかよく分からない買い目。
彼に聞いたら、「ウオッカは本命っぽいし、枠連は1番人気。三連単は一番配当が高いやつ」という理由だそうで。
…うん、まあ…。ううーん…。
あとはありちゃんが「ウオッカの単勝を買うかどうか」で相当悩んでいたので、その時間を利用して早くも私の分のウオッカ馬券はコピー。だってレース後は長蛇の列になるから。
ついでに菊花賞のセイウンワンダーの応援馬券もコピーしました。よし、これで心おきなく換金出来るぜ。
そしてありちゃんから、「迷ったら買えってことで!ウオッカ単勝1000円!」という気合いの入った連絡も入り、馬券準備は万端に整いました。


スタンドは歩くのも困難な程人が多かったのですが、なんとかターフヴィジョンとゴールの間の階段にポジションをゲット。
少し時間が余ったので、そこらの売店で買ったカツサンドをがつがつ食べていました。


返し馬では真っ先にリーチザクラウンが出てきました。
今回は先出しの馬が多くて、ちょっとつんのめった感じでしたね。
誘導馬が出てきて、いよいよウオッカの登場です。
府中は叫び放題なので、私も彼女の名を叫びました。やっぱりこれがないと。
しかし後ろにいたカップルの女が、巻きおこったウオッカコールに驚いたようで、「…なに、この馬人気なの?」とか言ってました。彼氏が「超有名」とか解説してましたが、なんかこのパターンはダービーの時と同じでしたよ…。彼氏、そのくらい教えてから連れてきて!
以上余談。
ウオッカは天皇賞の時と同じく、外ラチ沿いをゆっくりと歩いた後、走り出しました。
彼女を生で見たのは初めてでしたが、なんて綺麗なんだろうと思いました。
あまり感情を表に出さないタイプなのかな。
もうその颯爽とした美しさにはひれ伏すしかなかったです。
涙が出ました。


そしてファンファーレが鳴り、ゲートイン。
発走。
私の目の前を、彼女は走っていきました。
それまで私は「ウオッカ、頑張って」とだけ思っていました。
でも、走っていく彼女の姿を見て、もうそれだけで涙が出て。嬉しくて、嬉しくて。
初めて勝ち負けを「どうでもいい」と思いました。
ウオッカ。大好きな府中を走るのは、多分これが最後だね。
よかったね。大好きな府中を走れて、よかったね。目一杯、楽しんできて。
走るということは本当はきついし、つらいことかもしれないけれど。
それでも、私の目の前で走ってくれて、こんなに嬉しいことはないよ。
だから他の誰よりも楽しんでおいで。府中だよ。大好きな府中だよ。
ウオッカが楽しんでくれたら、それでいいよ。楽しんでおいで。
そんなことを思って、私は泣きながら笑っていました。
本当に、笑っていました。


最後の直線。
これはもう勝ったと思いました。
抜け出した時点で、もう彼女には敵はいないと思っていました。そして、ここまで来たら勝って欲しかった。
ただ彼女の名前を呼んでいました。
そうしたら誰だか分からない馬(外国馬だと思ってたらよもやオウケンブルースリだったとは…)が追い込んできて、結局最後はどっちだ?という展開で。
判定が出るまで脚ががくがくして、止まりませんでした。
ターフヴィジョンではオウケンブルースリの方が沢山映されていて、気が気ではありませんでした。
ウイニングランめいたこともしていたし。
でも判定写真を見るとウオッカが勝ってるようにしか見えないし。
ホースプレビューに戻ってきたウオッカは1着のところに入ったし(でも後ろで「だいたい、先に帰ってきた方が1着のところに入るんだよ」とか余計なことを言った奴が居て、心惑わされましたが)。
ようやっと着順掲示板が上がり、「確定」の文字が出た時のことはちょっと書き表せません。
嬉しくて、とも違うし。感動して、だと大雑把すぎるし。
心がいっぱいで沢山の涙が溢れ出てしまいました。


表彰式でのウオッカは、実に冷静に見えました。
周りの人たちが喜んでいたり感動していたりしても、彼女はすましているだけのようで。
ほんとに、もう…。
そういうところにも惹かれずにはいられないのです。
でも後から聞いたら、実はレース中に鼻血を出していたそうで。
最後の方、彼女には距離が長過ぎて伸び脚が鈍ったのかと思ったらそうじゃなかったんですね。そうなってでも勝ちたかったんだ。
表彰式のときにもそんなところは全然見られなかったのに。
なんという…美しいとしか言いようのない馬なんでしょうね。彼女は。
そして今回ウオッカに乗ってくれたクリストフ・ルメール騎手。
私が初めて本気で「よかったね」と泣いた競馬は、彼が乗ったハーツクライの有馬記念(2005年)でした。
ネオもスティルもターフを去って、嫌いなゼンノロブロイやディープインパクトが活躍していて競馬を見るのがちょっとつらかった時期に、鮮烈な光をくれたレースでした。
今回も、本当にありがとう。


そして、気づけば3着にレッドディザイア。
ということはウオッカの単勝+複勝にレッドディザイアの複勝も取ったわけで、馬券的にも結構当たったのでした。
それよりびっくりしたのは2着にオウケンブルースリが来たおかげで、かてんらいくんの枠連が当たってるじゃないですか。しかも厚く張ったところが。
…そういえば彼もそれなりにギャンブラーだったのでした…。いいなあ。くぅ。


換金後、ダービー時以来の満足感にひたりつつ今度は府中競馬正門前から京王線に乗ります。
今日「よかった」と思えた出来事はまだまだ終わらないのです。
それはまた次回。


それにしても。
迷ったけど、やっぱり競馬場に来て良かった。
本当によかった。
ウオッカに会えて、本当によかった。
生きていてよかった。
競馬を好きでいて、好きでいられて、本当によかった。
大好き!
かんざき * 競馬について。 * 23:50 * comments(2) * trackbacks(0) * - -

コメント

おおおぉ。馬券取ったのね。おめでとー!
我が家もテレビ(BSで)観戦していましたが、
かなりきわどいレースにドキドキしました。

1着が確定したときは、調教補助の方が
男泣きしてる映像が流れてて、やっぱ競馬はロマンだと
思いました。

でも、「馬主さんは儲かってんなー」発言したところ、
旦那に「お前はやっぱり金か・・・」って言われた。
そんなことないよ(笑)

ウォッカは強いねー。
鼻血のせいで有馬出られないのがすごく残念。
Comment by 涼嵐 @ 2009/12/02 11:42 AM
真っ先に馬券に触れるなよ(苦笑)。
単に今回は友人から頼まれてネタになったので必要以上に書いたけど、私のは記念なので、買わなくてもいいんだ。
でも買わないでJRAが潰れても困るので、行った時くらいは買ってるのですよ。
谷水オーナーも「儲かってるね」と言われたら泣くと思う…。


ウオッカは強いっていうか…美しいね。
有馬は出られなくて私としてはほっとしています。
これで引退でいいと思うんだけどなあ。
Comment by かんざき @ 2009/12/04 9:57 PM
コメントする









トラックバック

このページの先頭へ