「おひさま」日記(50)(終)

さて。
半年近くにわたってお送りしました「おひさま」日記も今回で50回。そして最終回です。
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ええと。
では、月並みですが「私が選ぶおひさま名場面」でも挙げてみましょうか。

・陽子母の死
このレポを書き始める前ですね。
もう母が長くないと分かっていて、学校行事の登山に行くかどうしようか迷っていた陽子に「行って、太陽をすぐ近くで見ておいで。太陽の、陽子さん」と言った母。
山頂から見た夜明け。それと同じ太陽を見ながら母は父の腕の中で、春樹と茂樹にも看取られて笑顔で逝きました。
太陽に向かって「お母さん!」と叫んだ陽子の目には涙が伝っていて、母の命が消えたのだということが何故か分かったのでした。
原田知世の笑顔が、本当に忘れられません。美しい母でした…。


・茂樹の言葉
女学校時代、陽子が真知子の家で倒れ、「お母様がいらっしゃらない子はこれだから」とか真知子母に嫌味をかまされて、リヤカーで迎えに来てくれた茂樹兄さんと一緒に帰ったとき。
陽子「…。茂樹兄ちゃんは、お母さんがいればよかったと思ったことはない?」
茂樹「何か言われたのか?…人は、どう思うか知らないけどさ。陽子、お前はものすごく、頑張ってるよ。ものすごく。胸張れよ。そりゃお母さんには生きてて欲しかったけど、俺はさ、うちは母親がいなくて不自由だとか思ったこと一度もないよ。だから胸張れよ陽子。お前を嫁にもらう男は、世界一幸せ者だと、俺は思うよ」
(レポだと正確に引用しなかったので、書き直してみました)
素敵な励まし方だなあって思いました。
このときの茂樹兄さんの白いシャツの背中も大変に素敵でした!


・陽子祖母
私、おひさまに出てくる女性ではこの人が一番好きですね。
服も素敵だし、凛としていてかっこいい。ツンデレもここまで通せば立派でしょう!
祖母「いつかあなたが、誰も助けてくれる人がいなくてどうしても困ったら、わたくしを頼りなさい。必ず助けてあげます。
そういう人が存在するということは、きっとあなたの強さになるでしょう。
但し、一度だけです」
とか、何で陽子は私を助けてくれたんだろう、と考える育子に「大好きだからじゃないですか」とかきっぱり言ったり。
お祖母様が出てくるところって割とどこも名場面だなあ。
それに付随して、茂樹兄さんを養子に取られまいと頑張る少年時代の春樹兄さんも大変に素敵でした。


・戦争からの帰還
「自分が死ねばよかった」と打ちひしがれて帰って来た茂樹兄さんに父が「死ぬべき人間なんていない!」と言うところとか、我らが小悪魔が「ただいま、陽子」と帰って来るところとか。
茂樹兄さんと和成さんが二人きりで戦争の傷を癒し合う(っていうといかがわしいな…)ところとか!

・小悪魔、完璧(記事はこちら
陽子が先生を辞めるか続けるかで悩んでいたときの小悪魔。
名場面というかなんというか、「完璧」でしたね。
レポを書いていて一番楽しかったのがこの回です。
あとは最終回のスーツですねーーー!!!
ったくこの人はほんとうにもう、ねーーーーー!!


他にも色々あるのですが、書いていると異様に長くなってしまうので、このへんにしておきましょうか。
私の選ぶ名場面って前半に偏ってますなあ。
意外にも「名場面」ってすると私があれだけ肩入れしていた小悪魔が(思ったよりも)少ない。平均的に名場面だからかな。
余談ですが和成さんを「小悪魔」と称していた感想サイトってうち以外に見てないんですけど(そんなに数見てないけど)、みんなそう思いますよねー!?思ってるけど書かなかっただけですよねーーー???
そして一番の名場面。


・春樹と茂樹の別れ
細かいことはこちら
春樹兄さんの白衣、茂樹兄さんが軍服という衣装もよかったし、舞台も綺麗だったし、とても悲しくて儚い、でも素敵な回でした。二人ともイケメンだしね!(重要)
今見直すと自分こそ死んでしまう春樹兄さんが「シゲ…死ぬな…!」と泣いているところとか、ぐっとくるものがあります。
実はこの回、初めて見た時我が家に友人が泊まりに来てまして、多分お互いに「泣いていいのか?泣いちゃっていいのか?」と我慢しながら見ていたのが印象に残っています。


これを書くにあたって今までのレポを読み返したんですが、ほんとに…このレポを読んでこのドラマが「母から娘に伝えていく家族の物語」だと分かって下さった方はいらっしゃるのかとやや心配であります。
でも、ま、あらすじをそのまま書いていってもつまらないしさ!
思いっきり偏った見方というのもそれはそれでよかったんじゃないかと。あと、毎日書かなかったというのも続けられたコツですね。毎日なんて書いてられんよ…。
居直って好きなように書いていたら、意外と「ドラマは見てなかったけどレポは面白く読んでます」という感想をたくさんいただきまして、書き手冥利に尽きました。
勿論、ドラマを見てらっしゃる方からも感想いただけたり、松本から安曇野までの距離を教えていただいたり、すごーく嬉しかったです!
正直途中で「もう辞めちゃおっかなー……書かなくてもいいよなー…」とか投げ出しそうになったこともありますが、読者様に支えていただいて、最後まで書き通すことができました。
半年間という長丁場書き続けられたのは、皆様のおかげです。
あー、もう、本当に本当に、ありがとうございました!
そして「おひさま」を作ってくださったNHKスタッフの方、脚本の岡田惠和さん、キャストの皆様、ありがとうございました!

このブログ自体はまだまだ続ける予定なので、気が向いたらまた皆様遊びに来てくださると嬉しいです。
では、最後は「Well ladies, enjoy your lives」(女性たちよ、良き人生を)…で終わらせようと思ったのですがそれはやめて(エエエ)、春樹兄さんが好きだった「心に太陽を持て」をお送りしましょう。

心に太陽を持て
嵐が吹こうと
吹雪が来ようと
天には黒雲 地には争いが絶えなかろうと
いつも心に太陽を持て
唇に歌をもて
軽くほがらかに
自分のつとめ、
自分の暮らしに
よしや苦労が絶えなかろうと
いつも唇に歌を持て
苦しんでいる人、
悩んでいる人にはこう励ましてやろう
勇気を失うな
唇に歌を持て
心に太陽を持て
(ツェーザル・フライシュレン)

半年間、本当にありがとうございました!
皆様の心に、いつも太陽がありますように。

2011.10.2 神崎瑠珠 拝
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かんざき * おひさま * 21:48 * comments(3) * trackbacks(0) * - -

「おひさま」日記(49)

いよいよ最終回です。
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冒頭、無駄にタケオが出てきました。
出番あってよかったね。

明日は日向子の入学式です。
陽子やタケオと同じ小学校に入学します。
夏子先生もまだ居るんですって。

真知子さんと育子さんがやってきました。
真知子さんは子連れ。おお…セーラー服姿に若干無理があったマイコさん(役者さん)、このくらいになるとしっくりきますね。
彼女の話から、真知子父はユキちゃんに選挙で勝ったことが分かってちょっとほっとしました。よかったわー。
育子さんはサザエパーマをやめ、伸ばした髪を後ろで結わいてました。似合ってるなあ。
彼女はテレビジョンの担当になったそうです。
そして育子さんが関わる番組の音楽担当がオクトパスこと飯田先生(女学校時代の英語の先生)だとか。この人もえらい出世だ!

真知子「育子さん、結婚は?」
育子「私は結婚の約束をした人がいるからね。『いつかね』って。…いつか私は、陽子のお姉さんになるかもしれねえんだ。その時はお姉様とお呼び★」
陽子「イヤよ、冗談じゃないわ」

きゃっきゃと笑っているうちに陽子父と茂樹兄さんが登場。ああ…茂樹兄さん…6浪中の茂樹兄さん…。
育子さんと軽口叩き合ったりして、うううう。
杏子ちゃんも帰ってきました。
そして、そこに現れたのは。

陽子祖母「ごきげんよう」

陽子祖母と神蔵さんでした!おお、神蔵さんお久しぶり!最終回で見られてよかったぁぁ!

陽子祖母「本日は、日向子の入学祝いに参りました。大きくなったわねえ。でも、覚えてないわよね、わたくしのこと。まだ赤ん坊でしたもの」
日向子「いえ、写真をよく見てますから。ひいお祖母さまの」
陽子祖母「ありがとう」

ハキハキと言うあたり、こまっしゃくれた子になったなあ日向子。でもこの年くらいの子ってこんなもんかな。
しかしこんな言われ方をしたら曾祖母はメロメロです。

陽子祖母「おめでとう。これが、わたくしからの入学祝いです」

綺麗な箱に入っていたのはセーラー服でした。
陽子祖母は着るものをよくくれる人ですなあ。しかもどれも素敵。さすが子爵夫人。
で。

陽子祖母「神蔵」
神蔵「はい、奥様」
陽子祖母「では、帰りましょうか」
一同「ええっ!?」

驚いたあと、陽子義母、和成さん、陽子がさかんに咳払い。
心得た神蔵さんったら不意にその場に崩れ、

神蔵「あー、あーーーーっ!!!足が!足が急に!!(大根)」
陽子祖母「…神蔵。…ご苦労様」
神蔵「(立ち上がって)は、はい…」
陽子祖母「ではもう少し、居させていただきましょうか(にっこり)」
神蔵「はい」

めんどくさい!
年季の入ったツンデレはここまで小芝居をしないといかんのか。
とどめに陽子父に向かってそっと舌を出す陽子祖母。あーあー。
で、そこに陽子義父が帰ってきました。

育子「いないの気がつかなかった」

視聴者の声を代弁してくれてありがとう。

翌日。
日向子の入学式の朝。みんなが見送ってくれました。
日向子と陽子はまあいい。

小悪魔がスーツだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!

ちょっとーーーーーーー!!!(喜)
ねえちょっとーーーーーーーー!!!(嬉)
そういうのアリなの!?アリなのね!?アリなんだなそりゃアリだよな!!!(祝)
「こりゃ、今回小悪魔エピソード入れてる余裕ないな。昨日多少盛り返したけどやっぱり今週は陽子父の勝ちかな」と油断していましたが、油断している場合じゃありませんでした。
台詞とかエピソードではなくスーツという奥義を出してくるとは…!
なんという小悪魔。無言で百万語語る小悪魔。
ああああなたにはもうほんとやられたよ!!!ったくよ!!!!
やばいかっこいい背高い似合う…

陽子義母「幸せな後ろ姿だねえ…」

視聴者がね!!!!
最初見たとき私、陽子も日向子も目に入らず小悪魔だけ追ってました。すいません。
後から見て初めて「おお、陽子の着物も綺麗じゃん」と思いました。
だって小悪魔のスーツが!黒っぽいスーツとネクタイで、デザインはどうってことないけど、スーツが!!!(しつこい)
よく戦地から帰って来てくれましたよありがとう小悪魔。あなたを追い続けた私に一片の悔いなしだ!

そして、将来の陽子が回想シーンとともに語りました。

「少しだけ、先の話をするわね。
日向子は東京で結婚して、今も幸せに暮らしてるわ」

将来の日向子役を井上真央がやるんじゃ…?という予想ははずれ。回想シーンのみで、大人になった日向子は出ませんでした。

「そして和成さんは焼き物作りに夢中になって、今でも1年のうち3分の2は多治見で仕事をしているわ」

初登場シーンからすると髪のびたなあ和成さん。
最後笑顔で手を振るのがアップになってですね、本当にもう見ていてよかったと言うしか!!!!
超カッコいい。
早死にしなくて良かった…!

「真知子は、旦那様と二人の夢だった会社を興した」

なんの…?

「育子は、世界中を旅する番組を手がけるようになった」

「世界の車窓から」とかかな…いや、でもそんな大人しい番組でもなさそうな。
なんだろう。
世界の果てまでイッテQ的な方が似合う気がする。
でもこの時代ってまだNHKしかないんでしたっけ?うろ覚えだ。

「そしてシゲ兄ちゃんはやがて医大に合格。日向子と同じ年に大学生になり、須藤医院を開いて、育子と結婚した」

………何年かかってるんだ!
日向子が生まれた時に20歳だったとしても38で大学生………。
陽子母が「茂樹。あなたが途中でなにかを投げ出すの、お母さん見たことない」と励ましていましたが、まあある意味根性はあるけれど、エエエエエ。
そして育子と結婚…したんですね…まあ、結婚式シーンとか出て来なかったからいいか…
将来の育子の役名テロップが「須藤育子」になっていて、ヌーとは思ったけど。

「みんなそれぞれに幸せだったんじゃないかしら」

よかったよかった。
時が現代に戻り、そろそろおいとましなければ、という房子の前に現れたのが将来の育子と真知子。
白紙同盟そろい踏み。
Yahoo!のニュースでバラされてしまってましたが、将来の育子さんは黒柳徹子でした。うわぁそれっぽい。
真知子さんは…太ったね……。マドンナだったのにね…。
思いもかけぬ登場に興奮する房子。
そして夫が車で待っているので行かなきゃ、と少し行きかけて振り返り、

房子「女性たちよ!(片手を突き出して)」

陽子&育子&真知子「(同じように片手を突き出し)良き人生を!!」

房子が帰った後、白紙同盟の3人はお茶をしてました。
誰が最初にいなくなるかしらねえ。最後はいやねえ。2番目がいいわね。それじゃずっと生きているっていうのはどう?とかそんな話。
とても楽しそうでした。ずっと続いていく友情っていいものですね。

時はまた過去に戻り。
陽子は、母が亡くなった時と同じ年になりました。
朝起きて百白花のカーテンと窓を開け、安曇野の朝日に向かって、笑います。

陽子「おはよう、お母さん」

おしまい。

幸せな終わり方でよかったですなあ。
さて、半年頑張って来たこのレポもこれでおしまい…と言いたいところなんですが、今回で49回なんですよ。
キリがよくないので、あと1回総集編的に書こうかなと思っています。
それまでおつきあい下さると嬉しいです。
そんなわけで、このレポはなんと、あと1回だけ続く!
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かんざき * おひさま * 22:41 * comments(5) * trackbacks(0) * - -

「おひさま」日記(48)

いままでのはこちら

ラストスパートです。

日向子は右腕の広い範囲にやけどをしていました。
往診してもらって、寝付いている日向子を見ながら「戻りたい、あのときに…」と言って泣く陽子。じっと肩を抱く和成さん。
嗚呼!確かにこのシーン陽子の見せ場なのは分かるけど、隣の和成さんの顔もたまにはアップで写して!と願う私。

そして、場面が切り替わって夜明けの、誰もいない百白花の台所。
陽子は煮えたぎる鍋を前にして考え事をしていました。
もし、あの時自分がついていっていたら。あつい鍋をどかしてから日向子が取ろうとした豆をとらせていたら。
取り返しのつかない「もしも」を考えながら、陽子はその煮えたぎった鍋に自分の腕をつけようとしました。
まさに湯に触れようとした時、陽子の手を掴んでどけさせた腕が!

和成「何やってんだ。何やってんだよ、陽子!!!!」

きた!!!!
やってまいりました、我らが小悪魔!!!!
この人がこんなに怒鳴ったの初めてできゃーかっこいい!(呑気な視聴者)

和成「そんなことして何になんだよ!」

怒鳴りながら冷静に火を消す小悪魔。
ま、そうですね…火、危ないからね。ガス代も勿体ないしね。
でね、そっと柱の向こうに陽子義母がいるんですけどね。特に口を挟んだりすることはなし。

和成「仕方ねえだろ、おきちまったことは。今しなきゃいけないことは、日向子がちいっとでも早くよくなって、痛かったことを忘れさせてやることじゃねえのか」
陽子「…ごめんなさい…」
和成「俺も母さんの目の前で怪我したことあるんだ。調理場で包丁落としてさ。…日向子と同じくらいの年かな。今でも足にちいっと跡が残ってる。勿論痛かったよ。でもそれより、母さんがしばらくの間、俺を見るとその怪我のところに目がいくのが分かるんだ。…それが悲しかった。
子供はさ、親には笑ってて欲しいんだよ。自分見て悲しい顔されるの嫌なんだよ。…な?」

小悪魔…それは陽子と同時に柱の向こうにいる自分の母親にも聞かせておりますな…?
どんな時でも一石二鳥な小悪魔。ほんとすごい。
そして、言葉もなくうなずく陽子の肩をぽんぽん、と叩いてぎゅー。
なんという完璧なフォロー…「今週は陽子父に持って行かれ気味だなあ」というところから見事に巻き返しましたね。
ったくね!
それにしても、母親って大変ですね。

・真知子さん妊娠
翌日以降、真知子さんが来ました。
妊娠したんですって。おめでとう。

・3年経つ
で、一気に3年経ちました。
真知子さんとこの子は男の子で「みのる」くんらしいです。
真知子父が溺愛しすぎるので、真知子さんはあまり会わせてくれないらしいです。
そして陽子の幼なじみ、ユキちゃんが真知子父の対抗馬として町長選挙に立候補したそうで。
…奉公から随分成り上がったものですなー…。
こういう人が政界に出ると恐ろしいと思う。こええ。
陽子は蕎麦を完璧に打てるようになりました。
そして、日向子も6歳。随分こまっしゃくれました。腕は大丈夫なのか?やけどの跡とか残ったりしてないのか…?まあともかく、もうすぐ小学校に上がるので、カヨさん(陽子が女学校時代入り浸っていた飴屋のおかみさん。日向子が赤ちゃんの時に面倒をみてくれて、自分を日向子の「安曇野のおばあちゃん」と自称している)がランドセルを買ってくれました。

随分展開が早くなってきましたねえ。
しかし百白花に殆どいない陽子義父がなんだか気の毒です。畑にハマってるっていったって、もうちょっと出番作ってあげてもいいんじゃ…やけど騒動の時に1カットも出ないって…エー…。

いよいよ明日が最終回です。
続く!!
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かんざき * おひさま * 23:59 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

「おひさま」日記(47)

いままでのはこちら

節子さん、おしゃべりがしたかったんですってさ。
あとは陽子義父の思い出話。
住み込みの弟子入りから頑張ったのね!
一晩明けて節子さんは満足したのか浜松へ帰って行きました。
終わり!
(筆者がイケメン以外にあんまり興味がないもので…すみませんねえ…)


・陽子父、東京に行く
陽子父は元気になったようです。
でも陽子が見舞いにきました。茂樹兄さんはお仕事に行ってました。

陽子父(面倒なので、以下単に「父」)「東京に行って来ようと思ってる」
陽子「お父さんが?」
父「ああ。やり残したことがあってな。…私とお母さんは、駆落ち同然で結婚した。勿論、それを後悔なんて全くしていない。でもな、お祖母さまとお祖父さまの人生を狂わせてしまったのは事実だ。後悔はしてないが、申し訳ない思いはある。だからな、お祖父さまのお墓に参ってちゃんと謝ってこようと思う。お祖母さまともきちんとお話ししておきたい。どこかちゃんと話すのを避けていたところが…あってな。だから、こちらから出向くのが礼儀だ」
陽子「…はい」

どこまでもまっすぐな陽子父。
人生がいつ終わってもおかしくない、と思って整え始めたんですね。
少し切ないですが、そういうことが出来る人生はすごく有難いものなのかもしれません。

父「そして、提案してみようかと思っている。安曇野には茂樹もいるし、お前も近くにいるし、ひ孫もいる。『ここで一緒に暮らしませんか』とな。ま、断られると思うがな。それでも、提案してみようと思う」

陽子父は東京に行ってお祖母さまに会い、美味しいフランス料理を一緒に食べ、帰って来てからそれをよく自慢していたそうです。
でもやっぱり、一緒に暮らすという提案は断られたそうで。
…そりゃああの年季の入ったツンデレを1回誘ったくらいで落とすのは無理でしょうな。
根気よくファイト!

最後。
お店の手伝いをしていた日向子が、陽子に言われて材料を取りに行き、上手く取れなくて傍にあった沸騰している鍋をひっくり返してしまう…!というところで終わりました。
大丈夫なのか日向子!?
続く!


…あー、今週は今のところ陽子父の一人勝ちじゃないですかー。
茂樹兄さんー!小悪魔ー!残り2日(!)、もっと頑張れー!!!!
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かんざき * おひさま * 21:36 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

「おひさま」日記(46)

いままでのはこちら

昨日のつづき。

陽子父「そんな顔しなくていい。当たり前の気持ちだ。私も同じだ。自分もそういう年齢なんだな。いつか、おまえたちと別れる時がくるんだな。そう思った」
陽子「お父さん…」
陽子父「まあ今回は、お母さんと春樹に追い返されたけどな。まだ早すぎるって」
…春樹に、ちゃんと言ってやれなかったことがあってな。
良い機会だから、お前たちに言っておこうと思う。まあ、遺言みたいなものだな」
茂樹「そんな…」
陽子「そうですよ。そんなの、やだ…」
陽子父「まあ、聞きなさい」

陽子父はにっこりと微笑みました。

陽子父「茂樹。陽子。
私はお前たちが、お前たちのことが、自分の子供としてだけではなく、人として好きだ。大好きだ。尊敬している。
…それだけだ」

春樹兄さんが戦死したという知らせが届いたとき、陽子父は「私は、息子としてだからではなく、一人の男として、須藤春樹という男が好きだった」と言いました(ここのレポだとこちら)。
いつか言えると思っていた言葉は、ある日突然その機会を失して取り返しがつかなくなることがあります。
言える時に言っておかないとね。
茂樹と陽子は、お父さんから子供ではなく一人の人間として、大人として認められたんですね。

陽子父「すまんな、財産のこととかでなく」
陽子&茂樹「ありがとうございます」
陽子父「照れるな、やっぱりな」

照れくさそうに笑う陽子父が素敵でした。


・杏子、稼ぐ
百白花。
丸庵時代近所に住んでいた節子さん(陽子義母が姉のように慕っていた人)が、何故かそーっと姿を現して、そーっと日向子以外に姿を見られることなく去って行きました。
その後、百白花に電話。
なんと杏子ちゃんが松本で警察に保護されたとのこと。
理由は路上で似顔絵描きをやって稼いでいて、警察に職質されたところ逃げようとしたからだとか。
たまたま通りかかった節子さんが身柄引受人(ガラウケ)になってくれて、彼女は百白花に帰ってきました。
陽子と二人で話しました。
彼女は彼女なりに実の娘でもないのにここに置いてもらえて、絵の勉強までさせてもらえて(余談ですが、我らが小悪魔和成さんは絵が下手らしいです。ハーモニカも最初は下手だったし、芸術にはどうやら疎い様子。あ、でも陶芸は上手なんですよねえ。やりゃあ出来るんじゃないの、小悪魔?そして寝間着の浴衣姿がカッコいい!たまらん!)、厄介になっていることが心苦しくて、何か自分に出来ることはないかと悩んでいたらしいです。
陽子は、私があなただったら同じことをしたかもしれない、と言って続けました。

陽子「あなたは私の娘ではないし、私はあなたのお母さんではない。いいじゃない、無理に親子とか思わなくても。いいと思う。それでも、わたしたちとあなたは一緒にいる。一緒に暮らす。それは、何故か」

杏子の目をじっと見て、笑って、陽子は言いました。

陽子「あなたが好きだから。あなたと居ると、楽しいから。だから一緒に暮らす。…あなたにとってもそうであるならね。…どうかな?」
杏子「はい」
陽子「そんじゃあ、そうしよう」

好きだから一緒に居よう、というのは単純なようでいてすごく難しいです。
だから、あなたのことが好きだよ、という言葉はこれ以上ないくらい力になります。
陽子祖母、陽子父母、春樹兄さん、…茂樹兄さんはちょっと照れが入るかな、でも許す。そして陽子、は自分の精一杯の「好き」を言葉でも態度でもちゃんと相手に伝えられる人たちで、私はそこが大好きです。
で、杏子が稼いだお金のうち半分は家に入れ、半分は自分の為に遣わせることにしました。
さらに、百白花にて似顔絵描きの仕事をさせてあげることにしたのでした。
昭和25年の1枚60円って、今で言うといくらくらいなんだろうと思って調べてみたんですがはっきりとは分からず。だいたい、本当にだいたいでいうと1000円するかしないかなのか?という印象でした。ま、そんなもんか。


そして何で節子さんが突然やってきたわけ?ということで次回に続く。
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かんざき * おひさま * 22:14 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

「おひさま」日記(45)

最終週だけあって読んでくださってる皆様も気合いが入っていらっしゃるようで、少しでもお応え出来るものが書けるといいんですが。
とかいいつつ好きに書いていきますけれども。
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陽子父が落ち着いて、陽子は百白花に帰ってきました。
日向子と昼寝をしながら彼女は考え事をしていました。
(いつも日向子の役名には「日向子(三歳)」と出ているので、最後には日向子役で井上真央ちゃんが出て来たりするのだろうかと想像する私)

将来の陽子「いろんなことが頭をめぐったわ。父はよくなってくれたけど、ああ親はそういう年なんだな。いつかそんな日がくるのかなって思ったり、やがてあたしもそうなるんだなって思ったり。
なんだか、人が生きていくって切ないな、って」

場面が切り替わって、将来(つまり現代)の百白花。
将来の陽子と、房子(年の離れた陽子の友達。今までの話は、陽子が彼女に聞かせる話だったのでした)。
房子ちゃんは、夫が札幌に転勤になるので今日がここに来る最後だとのこと。
陽子の話を聞いてたおかげで急な転勤も受け入れられたり、家族で話し合うことができたとか。
よかったね。


・安曇野の須藤家
陽子父は居間で半身だけ起こしていました。足には布団をかけ、目の前の机には本やお茶が並べられていました。
すぐそこでは茂樹兄さんが受験勉強中。
茂樹、と呼ばれると飛んで行く茂樹兄さん。
いぬ!いぬだー!!わんこだー!んもー!

茂樹「お茶、入れ直しますか」
陽子父「なにもしなくていい」
茂樹「そうですか」
陽子父「…なんだか、看病されているというより、見はられている気がするんだが」
茂樹「いやだって、ほっておくとお父さん、すぐ起きてなんか、自分でやろうとするから」
陽子父「だってつまらんだろう、ただじっとしてるなんて、もう」
茂樹「面白いとかつまらんとかの問題じゃないんです。今が一番大事な時期なんですよ?」
陽子父「せっかくうちに帰って来たのに…(ぶー)」
茂樹「お父さん。子供じゃないんだから」
陽子父「…勉強、続けなさい」

くうっ…。
茂樹兄さんはいい嫁になるよ!
そこに陽子が帰ってきました。

陽子「お父さん、いかがですか?」
陽子父「陽子。ようこそ」

最終週豪快にパクったなNHK!!!
…だから…それは某アイドル天使で……。
なーーーーー。
倒置法(?)にしたのがせめてもの良心なの…?

陽子「ずっと考えてたんでしょう、お父さん。私が来たら言おうと思って考えてたでしょう」

厳しいな陽子。

茂樹「ったく。陽子、なんか言ってやってくれ。まだすっかり治ったわけじゃないのにさ。病人としての自覚が足りないんだ。年取ると子供に戻るって言うのは本当なんだな」
陽子「でも元気そうでよかった」
陽子父「まあな。でも退屈で仕方ない」
陽子「それは知りません(ぴしゃっ)」
茂樹「陽子はこっちの味方ですよ。お父さん、残念でした」
陽子父「ふん」

陽子父、可愛いなあ。

陽子父「…茂樹」
茂樹「なんですか?」
陽子父「相馬さん(真知子の父。現在、陽子父は真知子父の会社で働いている)には連絡してくれたんだよな」
茂樹「帝王(真知子父は「安曇野の帝王」と言われているのです)ですね。お伝えしておきました」
陽子父「ああ、そうではなくて、『安静にしていないといけないので、くれぐれも見舞いはご遠慮願いたい』と、それは伝えてくれたのかと聞いているんだが」
茂樹「はい、伝えておきました。かなり念を入れて伝えたつもりですが」
陽子父「そうか。…では、あれは、なんだ?」

窓ガラスに張りついている真知子父。
くぅ!オヤジ特有の可愛さだ。
見つかったとみるや、ずかずか上がり込む真知子父。
顔を見に来ただけだからすぐ帰るとか嘘だろ!んもう!

真知子父「いやー俺なー、困ってるんだよ、あんたがいなくてさー!俺にとってはなー、うちの女房よりもあんたの方が大事なんだよー!ウアハハハハハハハ!」

なんだと…!?
えっと、その台詞多少直して、和成さんが茂樹兄さんに言う場面を作ってくれまいか!!!(割と真剣)

和成「戦地から帰って来て、陽子や家族に会えたのは嬉しかった。でもどうしても埋められないものがあって…それを埋めてくれたのは茂樹さん、あなたなんです」
茂樹「えっ」
和成「茂樹さん…俺にとっては、陽子よりもあなたの方が……俺の心の中には、いつだってあなたが…!」


なんてな!なんてな!!!!
妄想炸裂で申し訳ない。
それはともかく、真知子父の鞄からは陽子父の為に用意した数々の見舞いの品が出てきました。
卵、肉、ハチミツ、缶詰(桃!)、バナナ。
当時としてはそれはもう高級品ばかりでしょう。
本当に真知子父は陽子父が好きなんですね。

なんだかんだで楽しそうな陽子父と真知子父。
茂樹と陽子は二人が漫才をやるところとか想像して(この朝ドラ、漫才好きだな)にやっとしたりするのでした。
そして、真知子父が帰った後、陽子父が茂樹と陽子を呼び寄せました。
二人をそばに座らせます。

陽子父「今回は、心配かけたな。すまなかった」
陽子「いえ」
陽子父「お前たちは、きっとこんな風に思ってるんじゃないかな。『お父さんもそういう年齢なんだな。いつか、別れの時が来るんだな』」


なんとここで「つづく」ですって!!!冒頭の陽子の台詞がここで生きるわけですね。
くぅぅ最終週ってほんとひっぱりますねー!
続く!!
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かんざき * おひさま * 22:26 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

「おひさま」日記(44)

ついに最終週がやってきましたね!
ありがたいことにリクエストもいただけたので、なるべくたくさん書けるように頑張ります。どうぞおつきあい下さいまし。

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・陽子父、腹膜炎で生死の境をさまよう
意識を取り戻すまで、茂樹兄さん、陽子、和成さんの3人でつきそうことにしました。
陽子が「お父さん淋しかったのかな。…淋しいよね。お母さん亡くなってからずっと…。一人で映画を見てたのかと思うと、たまらない」というと、茂樹兄さんが言いました。

茂樹「そうかな。俺はどっかカッコいいって、ちょっと思うけどな。…お母さんのことが好きなんだなって思ってさ。そんなに一人の人をずっと好きで居るなんて、素敵だなと思ったけどな」
陽子「そっか。…そうよね。…そう思うと、なんか可愛いね、お父さん」

ああ、こういう見方もあるのか。なるほど。

茂樹「ああ、似合わないもんな映画館なんて。なんだか」
陽子「どんな映画だったんだろ」
茂樹「なんでも、恋愛ものらしいぞ。多分観客は、女性ばっかりだ」
和成「見てみたいですね、その映画」

小悪魔が口を挟んだ!
見てどうするつもりだ。びくびく。

陽子「ほんとに、お母さんに似てるのかなその女優さん」

似てたとしたら相当な美人のはず。
原田知世は今の方が断然美しい。

茂樹「…俺さ。何も気がつかなかった。お父さんと二人で暮らしてて、体のこと。…すまん。俺も、陽子と同じように、お父さんは強いって、そう思ってた。思い込んでた。こんな奴が、医者になれないのは当たり前だな。駄目だな」
陽子「シゲ兄ちゃん。それはちがうよ」
和成「そうですよ。それは別の問題です

どんな問題!?
さらっと流しかけたんですが、小悪魔、それはフォローになってるようでなってないですよ??ちょっと!?

茂樹「いや、ちょっと…情けない。きっと、きっと春樹兄さんなら気づいてたよ。…すまん、申し訳ない」
和成「須藤のお父さんは強い人だって、みんな思ってましたよ」

…こっちはまあ…フォローか…。


陽子父「…紘子(お母さんの名前)。……春樹…」

そう言って陽子父は少し微笑み、また昏睡状態に入りました。
取り乱して父にすがりつく陽子。

陽子「やだ。お母さん、春兄さん。お父さんを連れて行かないで」

場面が切り替わって、誰もいない須藤家の居間。アップになる母と春樹兄さんの写真。
ああ…。
でも映画館の中で、最愛の妻に似た女優さんを見ながらってすごく幸せな逝き方かもしれないなと視聴者(私)が諦めたとき。

また場面が切り替わって、朝の病室。
ぱっちりと目をひらく陽子父。
エエ?
陽子父があたりを見渡すと、茂樹兄さんも陽子&和成もみんな寝ていました。

陽子父「おい。…こっちだ」
陽子「(目を覚ます)え?お父さん?」
陽子父「お父さん、じゃない。なんで私がお前たちを起こすんだ」

慌てて起きて喜ぶ皆。

陽子父「全く頼りないな、お前たちは、まだまだ…」
陽子「お父さん、大丈夫なんですか」
陽子父「ああ、当たり前だ」

そして和成さんは医者を呼びに行きました。

陽子父「死にかけたのか、私は…。お母さんと、春樹に会ったよ」

陽子父が夢でみた景色は、霞のかかった花畑のような風景でした。
陽子母と春樹兄さんが微笑んでいました。

陽子父「紘子。また、一緒にいられるのか?」

今回私はこの台詞が一番たまらなかったです。
お父さん、紘子さんと一緒にいたくて仕方なかったんだなあ。

春樹「お父さんには、もう少し頑張ってもらわないと」
陽子母「そうですって、良さん(お父さんのこと)」

二人はにっこりと笑っていました。
陽子母と春樹兄さんが並んで出て来たっていうことは…
春樹兄さんは本当の本当に亡くなってるんですね。
ううう(往生際が悪すぎる)。

陽子父「というわけだ。追い返された」

陽子父はにやっと笑いました。
いつものお父さんでした。
いつか本当に寿命がつきたとき、その時お父さんは大好きな紘子さんに再会して、ずっと一緒に居られるのでしょう。

将来の陽子「父は、まだ私や茂樹兄さんと一緒にいてくれる。お母さんと、春樹兄さんが、そうしてくれたの」

よかった…。
お父さん死ななくてよかった…。
続く!
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かんざき * おひさま * 22:24 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

「おひさま」日記(43)

いままでのはこちら

・お泊まり女子会
育子さん、出版社はクビになったそうです。
でも放送局に勤められることになったらしい。よかったですね。
そしてついに春樹兄さんの手紙の内容が、一部明らかにされました!

「この手紙をあなたが読んでいるということは、私は戦争から帰らなかったということです。
私は、天にいるのでしょう。
私は、空の上からあなたをずっと愛し続けます。そして、必ずあなたを守ってみせます。
真知子さん、あなたは幸せが似合う人だ。
だから、いつでも自信を持って。「私は、絶対に幸せになるんだ」という自信を持って生きてください。
私が空の上からあなたの不幸を取り払ってみせます」

真知子「だから、私は大丈夫なのよ」

は…春樹兄さんーーー!!!

真知子「他にももっと素敵なことが書いてあったんだけど、それは内緒。いつか教えてあげるわ。…いつかね」

ううう。
これでもう本当に本当に春樹兄さんは帰って来ないわけですね(まだ諦めてなかったのか)。
素敵な手紙でした。


・教え子同士が結婚。
陽子が小学校で教えていた生徒同士が結婚しました。
結婚式みたいなのはしない、と言っていたのですが陽子たちが企画して、百白花でみんなを呼んでやることにしました。
陽子は不器用なのにマリアヴェールを縫ってあげて、いい話でした。

・小悪魔、帰還。
結婚式の最中に小悪魔がひょっこりと帰って来て、みんなに「おそばの兵隊さんだ!」と言われていました。
結婚を断っておいてひょっこりそば饅頭を差し入れたという、とんだ小悪魔エピソードがありましたねそういえば。
ふー、やっぱりこの人が出て来ないといかんですね。
多治見でたくさん器を焼いてきました。持って帰るの重かっただろうなあ。
小悪魔は凝り性なんだろうな。
夜、陽子と話している時に、

陽子「そういえばこの間ハンフリー・ボガードに似た人が…」
和成「え?」
陽子「…来ませんね、この店には」
和成「なあんだ…」
陽子「和さん、今やきもちやきました?ざまーみろー!♪」

陽子超嬉しそう。
…小悪魔っぷりが伝染しているのか…。

・陽子父、倒れる。
盲腸が悪化して腹膜炎になったそうです。
倒れた場所が松本の映画館。
映画なんて父らしくない…と陽子は思っていたのですが、病院に駆けつけると茂樹兄さんが居て、理由を話してくれました。
茂樹兄さんも知らなくて、映画館の人に聞いた話だそうですが、

茂樹「お父さんが毎日来るから、映画館の人が『この映画がそんなに好きですか?』と聞いたそうだ。そうしたらお父さんは『笑わないでくださいね。主演の女優さんが…似ているんです。亡くなった妻に』と言ったそうだ」

陽子はその時初めて、母が亡くなってから父がどんな思いで過ごして来たのかということに思いを馳せました。
親はいつでも強いものだと勝手に思っていたそうです。
くぅ…。
そして陽子父は手術は成功したものの、熱が高くて助かるかどうかまだ分からない状況。
茂樹兄さんが医者になるまで待ってーーー!!!

そんなわけで次週、つまり最終週に続く!
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「おひさま」日記(42)

いままでのはこちら

気づけばこの「おひさま」日記を書けるのもあとわずかなんですねえ。
しみじみしますね。
最後まで頑張りますので、どうかおつきあい下さいまし。
今までの感覚だとこの「おひさま」日記は1週間に2回書けば通常ペースなんですが、最終週くらいは1日1回書くくらいの読者様サービスした方がいいのかしらん(誰もそんなの望んでなかったらどうしよう)。
さておき。

・陽子、多治見にゆく。
日向子を連れて行こうかなーと考えもしましたが、いやいやと思い直し、一人で行くことにしました。
吃驚して「どうした?」と聞く和成さん。

陽子「どうした?…失礼します」

仕事部屋に入る陽子。

陽子「これ(着替え)持ってきました。随分長くなりましたので、不自由されているかと思って」

慇懃無礼の見本のようです。

和成「…ありがとう。陽子?」
陽子「(戦友の奥さんが)おきれいな、方ですね」
和成「え?おい、陽子。そんなじゃ」
陽子「そんなってなんですか?」
和成「え?なんか、誤解してるよ」
陽子「何をどう誤解してるんですか?」
和成「そんなんじゃねえって。全然違うって」
陽子「私これ持ってきただけですから。失礼します」
和成「ええ?何馬鹿なこと言ってるんだよ」
陽子「いいですよ馬鹿だって。…来るんじゃなかった。馬鹿みたい、あたし…」

ああーー。
この女特有のぐだぐだ感。
わかるー(苦笑)。
果たして和成さんは陽子の前に回り込むと、

和成「ちっと待っておくれや。ちゃんと話聞いてくれよ」
陽子「だって、和さん困ってる…」
和成「困ってるわけないだろ。たまげただけだよ」

くっ。
困ってるくせに!小悪魔めー!
そしてともかく陽子を座らせて、向かい合います。

和成「ごめんよ。俺の説明が足りなかったね。この月末が納期の、大口の仕事があって。大量の陶器を焼き上げないと困っちまうんだよ。ここの人たち。だで、そこまでって思ってたんだ。大した助けにはならないけど。重森(戦友の名前)もさ、仕事のこととっても気に病んで、心配してたみてえだったしさ。それだけだよ。それだけなんだよ、陽子。
…いや、それだけじゃねえな」

…肺病だったんでしょー…?
長くないってわかってたんでしょー?
なのに大口の注文……?
エー。このこのー(?)。
で、それだけじゃないって!?(実際ここで1話終わった。くそう、ひっぱるな朝ドラって!)

和成「正直言うとさ。ちいっと、面白えんだ。仕事。器作るの。だで、ちいっと夢中になっちまった。うちの店へ出すものをさ、自分で作れるようになったらいいと思うんだよな。申し訳ねえ。悪かった。余計な心配かけちまって。悪かった。
…分かって…くれたかい?」
陽子「あたし、何も質問してません」
和成「あ、そうか。そうだな」
陽子「和さんが勝手に喋ってるんです。あたし、説明してくれなんて言ってません」
和成「もう…怒るなよ」
陽子「怒ってません」
和成「怒ってるだろ。…大変だったろ、ここまで一人でくるの。遠かっただろ。大丈夫だった?」

なんだとこの小悪魔ーーーーーーーーーーーーー!!!!!
ここまで言ってくれる男がそうそう居りますでしょうか。
素直に詫びの言葉は出るわ気遣う言葉は出るわ、すごいなこのヒト。
ところが、手近にあったものを投げつけて泣き出す陽子。まあ、甘えてるのかこれは。

和成「そんなに俺のこと…信じること出来ねえのか」
陽子「信じるとか信じないとかの問題じゃないと思います」
和成「そんじゃあなんだよ」
陽子「信じるとか信じないは私が考えることであって、信じることできないのかって相手を責めるのはおかしいと思います」
和成「…へ理屈言うな」
陽子「…わかりました」
和成「家族捨てるとでも思ったのか。そんなわけねえだろう」
陽子「家族という考え方だったら、そうかもしれません。あなたはそんなことする人じゃないって思います。でも私とあなたは夫婦です。夫婦でいるのは家族だからじゃなくて、お互いに好きだからで、一緒にいなきゃいけないってわけじゃないと思います。男と女って意味で言ったら、私以外の方を好きにならないなんて自信、私にはありません。
…私はここに、家族としてきたんじゃありません。妻として来ました。自信なんてそんな、ありません。和さんが帰って来なかったら不安に思うし、怖いし、誰かにとられてしまうんじゃないかって、思うし。やきもちだって焼くし、私だって、こういうときに家族だからって言われるの、イヤです。女じゃないみたいで、イヤです」

昭和25年の田舎にしては随分なんというか、価値観が今っぽいけどそういうものだったのだろうか。

陽子「…なに言ってんだろ、あたし。…イヤですよね、こんなこと言われるの」

ようし。
女がぐだぐだとなったときはひたすら言いたいことを言わせておけばいいのです。
そのうち放っといても「なに言ってんだろ、あたし…」が出ます。男はそこからが勝負だ!
勿論この小悪魔に抜かりはありません。
出た!にこーっと小悪魔スマイル!!!

和成「幸せだなあ、俺は。陽子にそんなに想われて」
陽子「…もう!!」

和成さんの着替えとかをばしんばしん叩き付ける陽子。

陽子「反省してるんですか、もう!和さんがちゃんと説明してくれればこんなことになってないんですからね、もう!分かってるんですか!?」
和成「わかってます。すいません」

男と女のすれ違いですねー。
そうなんだよ。男の人は「黙って俺のことを信じてくれ」で、女の人は「ちゃんと言ってくれれば納得出来たのにー!」(実際納得しないで駄々こねることも多いけど)と思って、そこがね。古今東西のテーマですね。
でも黙ってて分かったらそりゃもうエスパーだよ。と私は思いますが。

和成「一緒に帰ろうか、俺」
陽子「いやですそんなの」
和成「なんで?」
陽子「まるで私が連れ戻しに来たみたいじゃないですか」
和成「…そうか」
陽子「お仕事、終わってからで良いです。ちゃんとしてからで、いいです」
和成「ありがとう!」

…小悪魔、本当に帰る気はなかったな…?
そう言えば陽子はこう言うと分かっておったな、おぬし…。
嬉しそうな小悪魔だこと。

和成「頑張るよ!」
陽子「はい」
和成「あ、これからさ。ちょっくら仕事見て行かねえか?面白いよ」
陽子「…はい」

陽子の「あーもうしょうがないなこの人は」っていう表情がよかったです。
そうなのよ、男の人ってしょうがないのよね。

陽子「あ、さっき、へ理屈言うなって言いましたね。すいません、へ理屈ばっかり言って」
和成「いや…」
陽子「安心していただいているのは嬉しいんですけど、わかりませんよ。私だって、他の男の方を好きになってしまうかもしれないし、とっても素敵な人に熱烈に愛されたりしたら、わかりませんよ、私だって」
和成「誰に?」

素!小悪魔、素!!!
「誰に?」って!
そりゃ小悪魔より素敵な人なんてそうそう居ないと思うけどさ!っく!

陽子「素敵な人ですよ」
和成「だから、誰に?」
陽子「ハンフリー・ボガードとか。…何がおかしいんですか、わかりませんよ」
和成「いや、分かるだろ」

ハンフリー・ボガード。
和成さんと陽子がデートで見に行った映画「カサブランカ」の主演俳優ですね。
まあここでとっさに「タケオ」とかは言えないわな…。素敵じゃないしな…(言っちゃった)。
あ、「川原さん」って手があったじゃないか!くぅ、惜しい!…元気かな川原さん…。
そんなわけでにっこり笑って仲直りをし、陽子は安曇野に帰って来たのでした。

百白花では東京から帰って来た育子さんが話を聞いて心配し、真知子さんも呼んで一緒に待っていました。
「せっかくだからお泊まり女子会やりましょう!」
ってな感じで次回に続く!
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かんざき * おひさま * 22:01 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

「おひさま」日記(41)

いままでのはこちら

・小悪魔、旅に出る
和成さん宛に来た手紙は、かつての戦友の妻からでした。
戦友は肺病にかかってもう長くはないこと、死ぬ前に和成さんと話がしたいと言っていることとかが書いてありました。
家族会議。

和成「行っても、いいかいね」

…そりゃー陽子が育子さんのために東京に行くのがよくて和成さんが戦友のために多治見にいくのが悪いわけはないでしょうさ。
多治見ってどこだ?と思って調べたら岐阜県ですって。美濃焼のところなんですって。
かつての戦友はそこで陶芸をやっていて、いつか和成さんのために器を焼いてくれる約束になっていたそうで。
日向子と同じ年の息子もいるんですって。
そして和成さんは翌朝一番の汽車で旅立ちます。


将来の陽子「なんだかこのまま、和成さんは帰って来ないような気がしたの」


ヲイヲイヲイヲイヲイ。
将来の陽子のナレーションが入るとほんとにろくなことがないので、なるべく控えていただきたい。

で、和成さんは戦友を看取って、まあ残された奥さんも放っておけないし戦友が残した仕事もあるし、自分も陶芸やってみたいからしばらくこっちに残るというハガキが来ました。
しばらくは我慢してましたが、数日後(か数週間後か知らんけど)、ついに怒った陽子。

陽子「わたし…多治見に行きます!!」

おお…気をつけてな。
そして我らが小悪魔は陶芸室(というのだろうか)でマイペースに絵付けとかやってたりして、そこに今や未亡人となった戦友の奥さんが「お昼…出来ましたから」とか言いに来てたりして、ここにきてちょっと昼ドラ的展開になるのかしら、へー。
ってなところで来週に続く!


余談:
倉田杏子ちゃん(陽子の教え子で、今は丸山家の養女みたいな扱いになってる)は画塾に通わせてもらえることになったようです。
日向子は可愛いんだけど、可愛いだけでこれといった個性がないので、岡田さんは子供を深く掘り下げて書くことはしないようにしたんだろうな。
てーことはこれ以上子供を出す必要はないから、まあ日向子はこの時代としては珍しいけど一人っ子のままなのでしょう。ま、でも杏子ちゃんというお姉さんがいるからいいか。よかったね、日向子。
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かんざき * おひさま * 20:40 * comments(0) * trackbacks(0) * - -
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